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【プロレス】橋本大地、時は来た! ~蝶野戦、武藤戦を振り返って~


      [ 2011/04/03] プロレス その他 編集


 蝶野正洋とのデビュー戦

3月6日、ゼロワン両国大会。
その日、橋本大地は蝶野正洋とデビュー戦を行いました。
入場曲は爆勝宣言。会場は大「橋本」コール。頭には形見のハチマキ。
タイツは父親と同じ色(黒の下地に赤のライン)が彩られたショートスパッツ。

私は試合を見ていて、「とんでもないヤツだ」と思いました。
デビュー戦で、あれだけのキャリアの選手を前にしたら
緊張でガチガチになるのが普通だと思いますが、
大地は真正面から蝶野に向かって行きました。

序盤から張り手を顔面に入れ、場外でのパイルドライバーからも生還。
特筆すべきは、その磨き抜かれた蹴り!やはり“破壊王”の息子です。
父親が爆殺シューターなら、大地は“剃刀シューター”ですね。
小学6年生から空手を始めたその蹴りはシャープで鋭く、重みもありました。
父親譲りのフライングニールキックは大きな弧を描き、蝶野の顔面を捉えます。

最後はSTFにより敗北。
すると蝶野は、解説席にいた武藤敬司をリングに呼び込みます。
武藤はそこで言いました。

「大地、次、俺とやっちゃうか!」

次は蝶野がマイクを握ります。

「オイ、山は一杯あるってことだよ。いいか、デカイ山が一杯あるからなお前!これからスタートして休むときはないよ。いいか。オイ!親父に言ってやれ一言オラ!!」

「僕の父親が聞いているかわかりませんが、やっと、僕、ここまで来ました。僕を支えてくださったみなさん、本当にありがとうございました。」

プロレスラー、橋本大地が、まさにこの瞬間、誕生しました。


 プロレスリング・マスターとの遭遇

そして迎えた3.21全日本両国大会。
この大会は「東日本大震災チャリティー大会」として開催されました。

第5試合のリングに上がってきたのは、
大地に「デビューおめでとう!」と言ったあの武藤ではなく、
“プロレスリング・マスター”武藤敬司でした。

試合はグラウンドから始まり、ゆったりとした展開かと思いきや、
大地がキックを連発。すると武藤は徹底した足攻撃へとシフト。
大地が悶絶の声を上げるも、お構いなしにドラゴンスクリュー、アキレス腱固め、
低空ドロップキック、足四の字と、見ている方が痛くなるような試合展開。

しかし大地はめげませんでした。武藤の胸元にキツイ蹴りを何発も放ち、
逆片エビ固めの体勢に。そして、なんとSTFを武藤に決めたんです!
これには解説席の蝶野も苦笑。

「いやいや、大したもんですよ。こういう技をね、出すっていうこと自体がね。危険は危険ですよ?まだ自分の技になってないですから。何切り返されるかわかんないですから。いや、『使え』とは言ったんですけどね、いやー、本人が考えてたんでしょうこれは。」

でも・・試合前の控え室で緊張もせず、「STF出せ」と言われ、
ここぞのタイミングで出した大地。この男、本当に只者ではありません。
いくら交友があったとはいえ、デビュー戦が蝶野、2戦目が武藤ですよ?
破格のデビュー戦が2つも続いたわけです。
普通なら心が折れてしまってもおかしくない状況なのに・・。

試合はさらに動きます。武藤がシャイニングを出すも大地はそれをブロックし、
なんとお返しのシャイニング!あの状況でよくもまあ・・と思いました。
デビュー2戦目の選手が、武藤敬司にシャイニング決めれるかって話ですよ。
キャリアでは天と地の差があるのに、ハートはやはり父親譲りです。

その後は低空ドロップキック、ドラゴンスクリューを立てつづけに放つも
武藤はフォールに行かないんです。

「大地ー!立てーッ!!」

と、物凄い剣幕で怒鳴りつけます。私は、あんな武藤敬司を初めて見ました。
その声には、大地が立って来られるかどうか、
そしてプロレスラーとしての気合があるかどうかを試しているようでした。

最後はなんと、ムーンサルトプレスで武藤が勝利!
ヒザを手術してからほとんど出していないムーンサルトを
デビュー2戦目の新人に出したんです。蝶野は“ご祝儀”と言っていましたが、
とんでもないご祝儀ですよ。受けた大地も見事でした!

試合後、武藤は大地に言いました。

「大地!正直、まだまだだ。もしかしたら始まっちゃいねえや。ゼロだゼロ!!しかしよ、今回の地震に遭った被災者たち、家も失って家族も失って、ゼロから始めなきゃならねえヤツ、一杯いんだよ!!お前、そういう(人達の)見本になるレスラーになれよ!わかったか大地ーッ!!」

今回の地震で、ゼロから始めなければならない方が沢山いらっしゃいます。
橋本大地は、そうした人々の希望になれるレスラーになるでしょう。


 時代を切り開く勇者たれ!

橋本真也が亡くなった直後、幼さがあった少年は
6年の時を経てプロレスラーになりました。
デビュー戦を前に、大地はこう言っていました。

「“破壊王子”から“破壊王”になれたらいいんじゃないですか。凄い無責任ですけど(笑)。」

これから困難なこともたくさんあるでしょう。しかし、彼ならやってくれるはずです。
プロレス界にとってもそれは希望の光。橋本真也の息子がプロレスラーになり、
いま、こうして現実に戦っているんですから。

“破壊王”になるその日まで、私は彼を応援します。

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