【新日本プロレス】飯塚高史の引退を受けて…自分的思い出話:AMGブログ

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【新日本プロレス】飯塚高史の引退を受けて…自分的思い出話


      [ 2019/03/23] プロレス 新日本 編集




2019年2月21日、一人のレスラーが引退した。

その名は飯塚高史。

1966年8月2日生まれ、北海道室蘭市出身。

小学校でプロレスにハマった僕が抱く飯塚さんの印象は、失礼ながら「地味」だった。闘魂三銃士が台頭してきたこともあり、飯塚さんの試合は「その他の試合結果」で表示されているのを見ることが多かったように思う。新日本プロレス一筋でブリザードスープレックスが必殺技だったが、どうしても頭一つ抜けないレスラー。それが飯塚さんの印象だった。

そんな飯塚さんが大ブレイクしたのが2000年の東京ドーム大会。そこで行われたのが「小川尚也、村上和成 VS 橋本真也、飯塚高史」の一戦。

当時、新日本の戰いの中心だった「橋本VS小川」の戦い。橋本が劣勢を強いられる中で組まれたタッグマッチ。そこに飯塚さんが大抜擢されたのだ。

小川・村上戦で大ブレイク


飯塚さんはそれまでの自分を開放するかのように関節技のテクニックを繰り出す。試合開始直後に両軍が入り乱れてノーコンテストかと思われたそのとき、猪木さんに飯塚さんが掴みかかっていったのは驚いた。この人はここまで気性が荒かったのかとそのとき、初めて感じさせられた。

猪木さんの一声で試合続行が宣言されたその後、襲いかかってきた村上の腕を捉えての腕ひしぎ逆十字!実況の辻さんが
「決まったか!?決まったか!?」と絶叫していたのを今でも思い出す。


一番の見所は試合終盤。小川にSTOをくらい、さらにケリを入れられてダウンさせられた飯塚さん。小川が橋本にマウントポジションからのナックル連打をしていた最中、なんと後ろからドロップキック!会場が最も湧いた瞬間だった。当時、テレビの前でこの試合を見ていた僕は立ち上がってガッツポーズしたのを覚えている。

そして村上に払い腰で投げられたにもかかわらず、バックマウントからのスリーパーホールド!そしてレフェリーストップ!

完全に落ちた村上を執拗に締め上げる飯塚さん。飯塚さんのテーマ曲が鳴り響くなか、大観衆の前で勝ち名乗りを受ける飯塚さんはこの試合で大ブレイクを果たした。


ケガをした飯塚さんが再ブレイクを果たしたのは「裏切りの友情タッグ」だった


しかし、飯塚さんはほどなくして試合中のケガで戦線離脱をしてしまう。大ブレイクしたのに今ひとつ伸び悩む飯塚さん。

だが、飯塚さんの人生を変える出来事が2008年に起こった。

2008年、飯塚さんは突如として天山広吉を救いに走ったのだ。この時期、天山はヒールユニット「GBH」を結成していた。しかし仲間の裏切りに遭い、毎試合、ボコボコにやられていた。それを助けに行ったのだ。

天山は最初、飯塚さんを全然信じようとしていなかったが、毎試合助けてくれる飯塚さんの友情に感銘を受け、ついに「友情タッグ」を結成する。

今でも思い出す。大阪でIWGPタッグのベルトに挑戦する天山・飯塚コンビを相手に喋っていたサムライTVのキャスター、三田佐代子さんの言葉だ。

それは番組中、天山が散々仲間に裏切られてきたことについての発言。

「どう見たって飯塚さん、裏切るような方じゃないですよ!?」


しかし、その嫌な予感は意外に早く当たってしまう…。

2008年4月27日、友情タッグとして真壁・矢野のIWGPタッグベルトに挑戦した天山・飯塚組。飯塚さんは試合中に天山を裏切ってしまう。天山が差し出した手にタッチせず、スリーパーで天山を締め上げ、試合後はイスで乱打という、これまでの飯塚さんからは考えられないような展開がそこにあった。

おそらく新日本プロレス史上、最も驚かれた裏切り劇であったことだろう。それもそのはず。飯塚高史といえば本体一筋で頑張ってきた男。そんな正統派レスラーがまさかのヒールターンを果たしたのだ。あの試合は最高に興奮したし、僕も「まさか!?」という思いでいっぱいだった。「飯塚!どうした!」という山崎さんの声は今でも語り草だ。

そこから飯塚さんは覚醒する。次期シリーズからスキンヘッドにしてヒゲを蓄え、一切喋らなくなった。完全にいままでとは真逆のヒールレスラーとして生きていく道を選んだのだ。

最も印象に刻まれているのは野上アナを襲っているシーンだろう。なぜか毎回標的にされた野上アナ。Yシャツを破かれ、時にはドラえもんペイントもされ、リングに上げられて飯塚さんにラリアットをかますなど、単なる「アナウンサー VS レスラー」の構図を大きく塗り替えた。このことがあってから野上アナは永田裕志率いる青義軍へ加入したし、実況アナウンサーとしてだけでなく、アナウンサーという仕事そのものの度胸もついたように見えた。

引退試合は前代未聞の展開に


飯塚さんが2019年2月21日の後楽園ホール大会で引退すると発表されたとき、「どんな引退試合になるんだろうか?」とプロレスファンの間では話題の的となっていた。

元の飯塚さんに戻るのか?それとも最後までヒールを貫くのか?ファンの興味は尽きなかったが、フタを開けてみれば前代未聞の展開となった。

いまをときめくオカダ・カズチカにサンボ式膝十字を極め、ブリザードの体勢にも入った。魔性のスリーパーも繰り出し、たしかにそこには全盛期の飯塚さんが居た。野上アナと金沢さんが言ったように、あの2000年のドームが脳裏をよぎった人も多かっただろう。

試合後、天山と握手したかと思ったら噛みつき、会場中を練り歩く飯塚さん。その間に鈴木みのるが10カウントゴングを鳴らしてリングアナにコールするように促す。そしてリングアナが飯塚さんをコールして終了。

ヒールとしての自分を貫いたまま、飯塚高史は引退試合を終えた。その後、数分間に渡って起こった「飯塚コール」も無視して。あの状況ならリングに上がってカーテンコール的なことも行えたはずだ。あくまでもリング上の飯塚高史とは別に、マイクを持って挨拶してもよかったはずだ。それはそれで認める人も多かったと思う。しかし飯塚さんは自分を貫いた。プロのレスラーとして、あれが最良だと判断したのだろう。

おそらく、この引退試合は今後も新日本プロレスファン全員が覚えているはずだ。こんな引退試合は前代未聞だったからだ。長い歴史の新日本プロレスでも、ここまでドラマチックだった試合は近年、記憶にない。

今後にちょっぴり期待してしまうタイチの行動


さて、リング上に置かれたアイアンフィンガーフロムヘルはタイチが持っていった。ということは、もしかしたら、今後、飯塚さんが突如として乱入してくる可能性も無きにしもあらず…なのではないだろうか。おそらくそれはほとんどないとは思うが、万が一の可能性として希望は持っておきたい。

あのキャラクターなら突然入ってきても違和感がないし、鈴木軍がピンチの場面で飯塚さんが入ってきたら会場は大爆発するのではないか…そう期待してしまう。


飯塚高史は引退した。しかし今後に含みを持たせた引退試合ともなったと思う。飯塚さんはこのままプロレス界を去ってしまうのだろうか。それとも道場でトレーナーとして活動などをされるのだろうか。


いつの日か、いつの日かアイアンフィンガーフロムヘルがきっかけで戻ってくる飯塚さんが見たい!

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飯塚高史 - Wikipedia

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