33年間、1日100本のタバコを吸うヘビースモーカーだった著者が自らの体験を踏まえ、「やさしく禁煙させる本」です。
元々、著者がヘビースモーカーだっただけに説得力はバツグン。
白状しますが、
私は約13年間、タバコを吸い続けていました。吸わなかった時がないくらいです。しかし、逆流性食道炎持ちの私にとってタバコは天敵。止めよう止めようと思っていても、結局「ま、いいか」で終わっていました。
そんな折、知人から薦められてこの本を購入し、
なんとその日のうちにやめることができました。
この本のすごいところは、今までの禁煙本と違い、「北風と太陽」方式で禁煙を勧めているところです。「禁煙はやさしい」
「タバコを吸いたいと思うのは、幻想と洗脳である」
「熟睡中にタバコが吸いたいと思って目覚めますか?」
「全面禁煙の場所で、喫煙者が暴動を起こしたなんて話は聞いたことがない。」
「禁煙をした時点で、あなたはノースモーカーであり、「もうタバコやめて○日目だよ」というのはない。なぜなら、タバコを止めた時点で、あなたは禁煙したのだから。
端的に言えば、「タバコは習慣ではなく、依存と不安から吸う」ものだと気づかされました。
今までの私はこう思っていました。↓
「ストックが少ないからコンビニ行かなきゃ・・。面倒だなあ。」
「臭いんだけど手持ち無沙汰だから。」
「吸ったらストレスが解消されるからね。」
「いや、タバコは嗜好品だから。そんなのより排気ガスの方が有害だから。」
もう、まさにテンプレどおりの喫煙者ですね(笑)。
しかしこれらは全て言い訳であり、幻想だったと気づかされました。
禁煙したからといって失うものは何もない。それどころかあなたに多大な利益があるだけです。
これが著者の主張なのですが、まさにそうでした。
タバコをやめてから寝起きでも口内がカラカラになっていません。舌の感覚も戻りました。タバコは歯の栄養も吸い取ってしまうので、虫歯になりやすいのです。
普通、禁煙セラピーに通うとなれば何万円もします。それを本で読めてしまい、なおかつ、いける人であれば「その日のうちに」タバコを全部捨ててしまいたくなる本です。
事実、私も読んでいる途中でタバコがまずくなり、ライター、灰皿、タバコのストック、それらを全部捨てました。知らず知らずのうちにそうなっていくんです。いわば「逆洗脳でタバコをやめられる本」です。
個人的な意見
ただし、素直な気持ちで読まないとやめられません。
「ウソだろそんなの」と思ったらできないでしょう。「あまのじゃくな人」や「疑い深い人」にはお薦めできません。
著者まではいきませんが、私は10数年間、1日2~30本吸ってきて、タバコの値段が上がっても安くてキツイ国産にまで変えて、周りから文句を言われても一向にやめませんでした。
この本を薦められた時、私はこう言いました。
「そこまで言うなら読みますけど、俺、たぶん死ぬまでタバコやめませんよ。」
と言っておきながら、
読んだその日にタバコやめました。特に外出時に感じたことは、
「ヤニ臭くない、新鮮な空気が肺に吸い込まれている!」
ということです。また、禁煙して数日たつと、部屋の中に染みついたヤニが気になり始め、カーテンから何から全部洗って掃除してタバコの臭いを消しました。
風邪をひいている時ですらタバコを吸っていた私ですが、今は1本足りとも吸いたいとは思いません。それだけ影響力のある本です。
アレン・カー
ロングセラーズ
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